セレンディピティ(ソトとボウからつみれスープへ)
いつも見てないんですけど情熱大陸をたまたま見たら、ミロコマチコさんのことをやっていた。
ミロコマチコさんは画家であり絵本作家の方でして、動物の絵とかを独特な感じで描くんですよ。
作品は見たことないんですが(失礼)書店でちらっと見たとき思わず立ち止まりまして、やっぱり惹きつける力を持っているんでしょうね、とても印象的な絵なのは覚えてます。
で話は戻り、そこで出てきた猫2匹(ボウとソト、兄弟だそうです)がかわいくて、絵をかく作業の邪魔をしてるところとかもう微笑ましく見ていたのだけど、
彼らが来る前に鉄三というまっしろなねこと一緒に住んでたそうだ。
てつぞうはペットショップの売れ残りだったらしく、値下がっちゃってるのを見て思い切って飼うことにしたそう。
今はもういないけれど毎日仏壇にお祈りして絵を描いているそう。
でね、話がガラリと変わるんですけど、マチコさんは小学生のとき食べるのが遅くて掃除をしてる時も食べてたそうなんですよね。
いやー自分もあったなと思いまして笑
ちょっとこの話をしようかなと思います。
え?ミロコマチコさんの話じゃないのかよと思われた方、ごめんなさい(笑)。
小学生の醍醐味、給食。
どんな奴でもカレーのときはおかわりを狙い、早食いをするものです。
それがまたタッチの差なんですよねw大体給食の総量はクラス全員に配ってちょうど無くなる状態になるようになっているので1人か2人しか、おかわりという素晴らしき恩恵を受ける者は少ないわけです。
またはゼリー等カップのデザートが出る日に欠席者なんていると、
大変なことになるわけです。誰もが休んだ人のことを哀れ、悲しむことでしょう。
僕もその一人でした。まずは牛乳早飲み競争から始まり、次は野菜、そしてカレーをガツガツと食べるわけですが、S君には勝てません。残っていても少しだけ。しょぼしょぼと机に帰る時が何度もありました。
そんな競争社会の中で唯一加われないものがありました。「つみれスープ」です。
つみれスープ、初め私はただの肉だんごが入った汁と思っていました。
たしか、イワシのすり身ですか?
(・・・すみれスープ超おいしそうwちょっと独特な臭いするけど肉だんごでしょ?・・はやくいただきますしようぜ!)
日直「みんな座った?じゃあいただきます!」
いただきます!///
視覚というのは騙されやすいものなようです。
(うっ!!!)
口に入れたものを出すわけにいかない・・しかし入れることもままならない、なんだ、にがい、まずい!!
どうにか喉に通すことはできましたが、なんだろう青息吐息な感じになりましてね。
窓側の席で5人で食べているのに暗闇に独りでいるような感覚といいましょうかとてもつらい気持ちになったのです。
給食って何分で食べ終わらなければいけないのか忘れましたが
その時間が終わってもまだつみれとかいう汁だけは食べきれず。
先生に
「残さず食べなさい」
「残さず食べなきゃだめよ」
と言われ、食器がすべて給食室に持っていかれても
そのお碗は自分のまだ僕の目の前。
友達にまだ食ってんのかよー早く食べろよーと言われる始末、
しかしなかなか食べ進まない
(「残さずたべなさい」)
いやまだ2個ある、汁も変な味。
(「残さず食べなきゃだめよ」)
・・・
『先生ー〇〇ちゃんがまだ食べてて机下げられなーい』
先生「避けてあげなさい」
先生というのは鬼なのだ。
埃の舞うなかとうとう食べ終わる。
給食のおばさんにお碗渡したときは半泣きだった。
しかしとても清々しい気分になれた。
なんたってすみれスープを食べたんだもん。
ラスボスを倒したような感動を得ながら
小走りで教室へ戻っていきました。
これから月2くらいで現れるなんて知る由もなく・・
すがつだと知るのは大分後の話でしたとさ。
いったいソトとボウの話はなんだったんでしょうか?
ちょっと書き過ぎだと思うのでもう少し短くできるよう努力していきます。
あと絵本作家について少し思うことが出てきたのでそれは後程に。
ではではー。